今日は、飛田 隆先生に来ていただいて、今年度最後のざっくばらんの会を行ないました。最後という事もあり、20名余のお母さん方(あ、お父さんもひとり参加してくださいました)がいらして下さいました。ざっくばらんの会という名前のごとく、ざっくばらんに、和気あいあいと子育ての悩みや苦労が語られ、うなずきや共感が溢れるひとときになりました。毎度ながらの飛田先生の切れ味の良い そして違う視点からの明回答ぶりに私も、「ふむふむ」と大いに頷きました。そうそう、先週の水曜日は、年長さん最後の「ジョイントお話会」も行われました。原口先生が読んでくださる「マイクマリガンとスチームショベル」(バージニア・リ・バートン作 石井桃子訳)というボリュームある絵本を聞き入る年長さん。さすがの姿でした。松本さんは心を込めて「しろいうさぎとくろいうさぎ」(ガース・ウイリアムズ作 松岡 享子訳)をひとり人形劇で演じてくれました。最後は、詩{ともだち}を原口先生が語り、しみじみしたひとときを過ごしました。
ともだち 東 君平
また あいたいね きみとぼく あったらきっと わらうよね
また あいたいね きみとぼく あったらきっとわらうよね
また あいたいね きみとぼく わすれないよきみとぼく
こうして、ひとつひとつが 園生活の最後になっていく年長さん。今、最後の協同活動になる卒園記念活動に取り組んでいます。年末に冬の嵐で 吹っ飛んで壊れてしまった作りかけていた小屋。壊れないお家にするにはどうしたらいいかを大工さんに手紙を書いて尋ねて、作り直しています。土台が肝心であることを、大工さんから学び、園庭を平らにならすことからはじまりました。それ以降の取り組みの様子は、クラス便りにお任せして、私は写真でいくつかご紹介を致します。
「自分の手で採り食べる」ということを年間通じて行っている池の川幼稚園。いろいろな果樹が植えてありますが、そういえば、いちじくの樹がありません。という事で記念樹として頂くことになり、影絵の上演後に5本の苗木を頂きました。
そして今日(2月10日)、年中さんの手で園庭に2本、年長・年少さんの手で畑の端に3本の苗木が植えられました。子どもたちの小さな手でたっぷりと土をかけたり、水をかけました。しっかりと根付いて大きくなるのを待つばかりです。大きく大きくな~れ!いちじくの樹そして子どもたち!
卒園や進級を2か月後に控えた子どもたちに、「大きくなったね!」の思いを込めて、お母さんたちが、影絵※「にじいろのさかな」を上演してくれました。会場になる遊戯室の入口は、もうすっかり海の世界。そこをくぐると、いつもの遊戯室が劇場に様変わりしていて、子どもたちの期待は、ぐんぐんうなぎ上り。にじ色のうろこをもつ魚が,見せびらかしていた自分のうろこを、分けてあげたことで最後は友達になれるというお話。にじいろのおさかなやたこのばあさん、ヒトデ、カニ・・と海の生き物が続々に出てくる海の世界。それを影絵で素敵に演じて下さったお母さんたち。たくさんの時間と手間暇をかけて創り上げてきての、この日の上演は、子どもたちにいっぱいの感動や感情を湧き立たせてくれました。お母さん方の思いのこもったこの影絵に、私も胸を熱くしました。そして、何よりも素敵だったのは、子ども達です。食い入る様に見て、楽しんだあとに、何人かに感想をもらったのですが、自分の手持ちのことばの中で、一生懸命に考えながら、自分の気持ち(見た感想)を、自分のことばで語っていたひとことひとこと・・・。〚豊かな感情体験が、豊かなことばを紡ぐ〛。そんなことを感じました。そんな素敵な感情体験を、影絵という文化を通じて、味あわせて下さったお母さん方、本当にありがとうございました。
※「にじいろのさかな」 マーカス・フィスター作 谷川 俊太郎訳 講談社
この間の暖かさで園庭の梅の花が咲きました。そして、今日は節分です。いつもとは違って、ちょっとドキドキして登園をしてきた子。「楽しみだな・・・」と登園をしてくる子、といろいろでしたよ。園庭で生豆を炒り、香ばしい香りが漂います。
ひとりひとり描いた鬼が、庭いっぱいに並びました。豆を入れる箱や袋を手にした子どもたちが、三々五々集まってきて、鬼退治のはじまりはじまり。まずは気持ちと身体の準備体操に{鬼のパンツ」を踊り、威勢を付けてそれぞれの鬼に豆をぶつけ退治完了!
と思いきや、太鼓の響きと共に突然現れたる本物の鬼。びっくり顔・恐怖顔・ぽか~ん顔・笑い顔・にやにや顔それぞれです。先生たちから、またまた豆を分けてもらい、たくさんの子たちが、鬼退治に立ち向かい鬼は森に逃げていきました。みんなで万歳!
その後は、鬼が二度と現れないようにの願いを込めて、鬼の大嫌いな鰯を焼き園中を鰯の匂いで充満させ、アツアツの鰯をひとり1匹食べました。炭火で焼いた鰯は美味しかった!です。
明日は、立春。春はすぐそこまで 来ています。